■材料余ったから、ついでに直してあげます
このあいだ、「近くまで来ててちょっとのぞいたら痛んでるところが
見えたんですよ。あそこで工事してるんで、材料余ったから、2,000、
3,000円で直してあげますわ」って言って近寄ってきた人がいるんです。
すごく良心的な感じでした。
そこで、「そんなんやったらちょっと見て」ってお願いしたんです。
屋根に上がって小一時間ほどたったでしょうか。
帰りしにね、「そやけど次降ったらここが漏るかもしれませんよ、奥
さん注意して見ておいてください」と言われたんです。
そしたら、ほんまに雨が漏るでしょ。私、ビックリしました。
そしたらそこへ、また、別の瓦屋さんがやってきて、「屋根の具合は
どうですか?」って言われたんですけど、これって、別の人にお願いし
ていいんでしょうか?
●光本大助相談員(瓦担当)からのアドバイス
はっきりしたことはいえないですけど、最初に来た瓦屋さんと、後か
ら来た瓦屋さんは一緒の会社かもしれません。いいタイミングを見計
らってるように感じます。
最初に「2,000円とか3,000円で直す」っていうのが割りと怪しい。
このように、小額の仕事をするのは、信用してもらうのと、クーリン
グオフを逃れるのと2つの意味合いがあります。
信用してもらうために、ほんまに悪いとこでだけちょこっと直す。最
初は安く安く親切ね。最初の1回目は訪問販売でクーリングオフ適用やか
ら親切にする。適正な業者を装うんですわ。
それからしばらくして、前も寄せてもらったんですけど、どうですか?
といっていくわけです。「上の屋根、よう見たらかなり悪いですわ。再調
査します」といって新たにやるんです。
この2回目の工事は、随時契約っていって、クーリングオフの適用がな
いんです。2回目は訪問販売じゃなくなるから、クーリングオフは適用さ
れないので、そのときに大規模な工事をやるんです。「やぁー思ってたよ
り相当悪いですよ」とかいってね、どーんと金額をのせたりします
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