
氏名 勝山 勢三
会社名
勝山材木店
担当 木 材
◆担当業務について一言
最近の建物では、木を見せることが少なくなりました。大変残念です。
「見えないところ=コストを抑える」という流れの中、構造材の主流は輸入材や積層材になってしまいました。でも、京都には北部を中心にたくさんの木が植わっています。
何十年も前に植えられた杉・桧・松・・・
節があっても味と考え、是非たくさん使ってくださいね。
(そうしないと、山がどんどん荒れてしまいますから・・・)
◆傷みを発見するためのワンポイント
木の見えるお住まいの場合、柱の足元をコンコンと叩いてみましょう。
白蟻にやられているところは音が違います。
(鈍い空洞のような音がします)
また、時々床下を点検しましょう。束が木製の場合、水を吸い上げたような跡はありませんか?
◆自分でできる簡単な手入れの仕方
たまには、床下も風通しをしてあげましょう。床下点検口や台所の床下収納を空け、旅行に行っている間扇風機を回しておくだけでも大分違います。
化粧梁や野地板表し、火打表しの建物の場合、構造材同士をつないでいるボルトが緩んでいたら、締めてあげましょう。
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柱が桧の場合、「米のとぎ汁で磨けばいい」などと言われます。でも、最近、無洗米が増え、なかなかとぎ汁がでなくなっちゃいましたね。そういう時は、固く絞った雑巾でもOKです。桧は磨けば磨くほど光沢がでます。
松の梁が見えている場合、たまに松ヤニが出ることがあります。これは、アルコールで拭いてやればきれいに取れます。
床に無垢材が使われている場合は、できるだけ「フロアーワックス」は塗らないでください。ワックスが床材の呼吸を妨げますし、ワックスの下の汚れが「ワックスを落さないと取れない」状態になります。
固く絞った雑巾で水拭するのがベストです。また、新聞紙を粉々に砕いたものと一緒に床を掃除するとインクが汚れを吸い取ってくれたりします。(汚れが気になる場合は、中性洗剤をごくごく少量いれてもOKです)
柿渋や紅柄が塗ってある場合、毎年上塗してあげればつやがでて大変良いのですが、塗る前に充分水拭きしてください。そうしないと、埃と塗装が一緒に剥げ落ちる事もあります。
◆費用のかからないおすすめ改修は?
北山とか京北に行くと、木を加工した安価な家具や工芸品がたくさん売っています。
そういうものを買い求められると、お住まいにうるおいがでていいんじゃないかなと思います。
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